初盆まいり
犬とお散歩 初盆を迎えるご家族のお家にお参りすることにした。コロナ以前は毎年、この季節に2週間ほどかけて、可能な限りの全ての故人の各家をお参りしていたが、コロナ以降から、感染拡大を恐れて、控えていた。 今年こそはと考えていたが、コロナ再燃の報道に触れ、ごく少数の方に限定させていただいた。 それ以外の方は、その代わり、一生懸命に書いたお手紙とちょっとした写真を添えて郵送に変えさせてもらった。 実際にお参りしたのは、四人だったが、そのうち三人まではALS(進行性脊髄側索硬化症)の患者さんの御宅だった。 悪性腫瘍の患者さんに比べて、少し長期間お付き合いすることになり、写真を前に、つい思い出話しも多くなる。帰る頃には、蝉の鳴き声も落ち着き、夕暮れの風情になっていた。 いつもなら看護師と賑やかな車内での会話も途切れがちで、お盆という時間の不思議さが身に染みる。 楽しい時間は、長く続かない。苦しく悲しい時間は、永遠のように長い。 寂しがるのはこのくらいにして、また明日から楽しい出会いが待っている。気合い入れていきましょう。