私にできること、できないこと
当たり前のことですが、人の命は有限です。 いつか終わりが来ます。 その日をカウントダウンしてもしようがありません。 いかに、今を生きるかです。 雨がやみ、風が吹き、木の葉をゆすり、鳥がさえずる。 そんな何気ない日常が、実はとても大切だということに、 感謝しながら生きていくことの素晴らしさ 最後の時は、どんなふうに来るでしょうか 一般的な老衰という亡くなり方は、苦しくも悲しくもありません。 木が枯れていくようなその最後は、 眠る時間が長くなることから始まります。 1日の半分以上眠るようになると、 そこから半年ぐらいかもしれません。 食事を取らなくなるのは、 身体が準備を始めていると考えてください。 一日中眠っているようならば、そこから数週間かもしれません。 最後の数日、少しだけ落ち着かない人もいますが、最後の瞬間は、 ほぼ、眠るように亡くなります。 私たち医師の仕事は、 最後の瞬間を出来るだけ楽に過ごさせてあげることだけです。 落ち着かないようであれば、少し眠らせるようなこともします。 しかし、時間を引き延ばす、いわゆる延命治療は、 その人の苦しい時間を引き延ばすだけです。 ご本人と、ご家族の希望で点滴をすることもありますが、 望まなければ致しません。 私にできない、皆さんにしかできないことは、手を握り、 思い出を話し合い、感謝の言葉を伝え、 その人を安心させることです。 ぜひ、皆さんの看取りのお手伝いをさせてください。 隈診療所 宮﨑秀人