延命治療について
認知症や高齢のために、食事が入らないという方が、訪問診療で点滴を続けていても、介護に限界があり、入院になるケースを時々見かける。
いわゆる延命治療とは、回復の見込みがないのに、延命のためだけに、その人に侵襲を加えるような治療です。しかし同じ治療でも、病気の種類や病期、患者の状態で、延命治療かどうか判断することのは難しいことです。人工呼吸器や胃ろう、胃管などはわかりやすいのですが。点滴になると、考え方が異なってきます。
基本的には、点滴は急性期の脱水には有効ですが、慢性的に食事が入らない人には、お勧めできません。胸水や腹水のある人にもできません。しかし、説明をしても納得いただけないご家族が多いことも事実です。
そんな時に、その人が以前、どう思っていたかを尋ねることがあります。元気な時にそんな話をするのも難しいし、ひどく悪くなってからでは、尋ねることもできないかもしれません。どうか、ふだんの何気ない瞬間をみて、話し合ってみてください、
この文章を読んであげて、お話をするのもいいかもしれません。どうぞよろしくお願いします。
コメント
コメントを投稿