ピカソから始まった
ピカソから始まった
抽象絵画と言うものが、どうも馴染めずにこの年にまでなった。大分の県立美術館で抽象絵画の歴史的流れや、大分県人へのつながりまでも踏まえて展示されたものを見て、感じさせられるものがあった。
全く素人の自分がいうのはおこがましいのだが、あえて言わせてもらえば、
線や色、表現が美しい、心地よいというものが一昔前の芸術であるとすれば、天才と言っても過言でないピカソから始まった現代の絵画は、そういったものから、激しく反発し否定し、挑戦してきたということかもしれない。
線や色は、意味と情念と思想に分解され、キャンバスの奥行きや素材まで、否定して、激しいメッセージを突きつけている。
さらに、人間の裸体は生殖に対するテーマをおのずから持っていたが、抽象絵画では、その内在する生命の意味や情念、思想と言うものに対する規定概念を問い直している。
立体や球形、溶けた時計、歪んだ家具、繰り返す植物のパターン、変形した動物の肢体が持たらす情念、それらを分解し、再構成している過程が、抽象絵画の世界なのかもしれない。
専門家でもない私には、たくさんの抽象絵画を見て、理解の限界を超えて、ただうなるしかなかった。もっと勉強しなければいけないのかもしれない
コメント
コメントを投稿