ありがとう、ごめんね



  15年前くらいに、スケートに行って、足の骨を折った。知り合いの整形外科で手術、ボルトを入れてもらった。診察を休むわけにはいかないので、松葉杖をつきながら、外来と老人ホームや在宅の人の往診などを続けていた。

片足が不自由で、妻やスタッフに迷惑をかけ、気がつくと、思わず、ごめんねとか、すまないねとか、謝りの言葉がしょっちゅう出るようになり.そう言ってるうちに、なんだか自分が迷惑をかけるだけの、情けない存在になるような気がしてなりませんでした。

そんな時、妻が、ありがとうって言ったらいいよと言ってくれました、

ありがとうを言葉にすると、目の前にいる人と、対等になれる。そして、その人のことを身近に感じられる。

すみません、ごめんねは、どうも、目を伏せて、逃げている風情だ。その人の顔をじっとまっすぐ見て言う、ありがとうは直球の気持ちだ。今日もみんなにありがとうを言いたい。

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