暇げな風貌


 がん哲学外来の約60分という限られた時間内でなるべく早く信頼関係を築くために、私が心がけていることがあります。それは、「暇げな風貌」、つまり自分を暇そうな雰囲気に見せるのです。忙しそうにしている人間に人は心を開かないでしょう。自分の脇を甘くして、相手につけ入る隙を与え、懐の深さを示す。これが私の心構えです。


(日野興雄 いい覚悟で生きる より)






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