がん哲学外来とは何か、カフェとは
がん哲学外来とは何か
順天堂大学で病理学の教授をされている、樋野興夫先生が、提唱された言葉です。病理解剖医の先生が、がんの専門医が忙しい日常臨床の中で、がんの患者さんと向き合う時間がないことに憂慮され、2008年に3ヶ月だけ、がん哲学外来を試験的に解説しました。
最初は、何人の患者さんが来るだろうという心配がありましたが、蓋を開けると大盛況で、予約をお断りするような状態になりました。
それほど、ゆっくりと時間をかけて、お茶を飲みながら、心に届く言葉を交わすことで、救われる何かがあるのです。個別相談もあり、カフェのような形式で、数人でお話をすることもあります
がんという病気をきっかけに、人生とは何か?生きることの意味、本当に大切なものは何かを考えるきっかけにするという意味が、「がん」と「哲学」を組み合わせた言葉に含まれています。
「がんであっても尊厳をもって人生を生き切ることのできる社会」の実現を目指し、より多くのがん患者が、垣根を越えた様々な方との対話により、「病気であっても、病人ではない」という、安心した人生を送れるように、私たちは寄り添っていきたいと思っています。がん哲学外来ホームページより
現在では全国に広がり、38都道府県、アメリカ、韓国でも開催されています。
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