アンパンマン

 


”実に単純なことです。ひとはひとをよろこばせることが一番うれしい。”

          やなせたかし


NHKドラマにもなりましたが、アンパンマンの作者やなせたかしさんは、漫画家、詩人、絵本作家で、作曲家としても、”手のひらを太陽に”などを作曲されました。

 やなせさんは、戦争の経験をもとに、ひとを喜ばせるヒーローを描きたいと、当初は不評だったアンパンマンを20年以上描き続け、徐々に、幼稚園児など、まだ字が読めない子供にも大人気の作品をヒットさせました。そんなやなせさんの言葉です。ひとはひとを喜ばせることが一番嬉しいのだと言う、やなせさんは、高齢になっても、漫画家は人を面白くするのが仕事だからと、自らも奇抜な衣装で、NHKの漫画道場などに出演していたのを思い出します。


私も、やなせさんほどではありませんが、ひとを喜ばせることが大好きです。在宅医療を始めて20年経ちますが、最初は、沢山の先輩に在宅医療のやり方を習うことから始め、徐々に患者さんを増やし、現在は常に100人以上の訪問診療を行なっています。

最初の頃は在宅医療というものが、あまり理解できず、技術もなく、とにかく、お家に行って、楽しくしてあげようと、笑い話を聴かせたり、歌を歌ったり、時にはハーモニカやオカリナを弾いたりもしました。数人しかいない頃には、お茶を飲み、世間話をして、時間を潰しました。人数が増えるに従い、できなくなっていったのですが、今でも、誕生日の患者さんのベッドサイドで小さなハモニカを弾いたりします。頼まれれば、公民館やお祭りに出かけていき、もう一つの趣味でもある紙芝居を演ずることもたまにあります。ご希望の方は、お電話ください。

 歌や、演奏は不思議な力を持っています。痛みや苦しみを和らげ、笑顔になることもしばしばです。そんな時、私も自然に笑顔になっているのに気づきます。ひとはひとを喜ばせるために生きているのだと思う瞬間です。

 もちろん、基本的な医学技術も大事ですが、ひとを喜ばせることも在宅医療の基本だと思い出す今日この頃です。

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