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私から貴女へ

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  いつもあなたを思い浮かべるとき あなたは朝の光の中で笑っている 屈託もなくという言葉の意味をよくしらないけど 他に言葉をおもいつかないほど、屈託もなく ねえちゃんはね、と自分のことを言うとき、 子供たちの母から、私の姉に戻る瞬間が、 いまでは、なつかしい。涙が出るほど 明るい性格で、誰にも好かれるオーラをもっていた まじめに滑稽な話をするあなたは、私を笑い転げさせ、今では。私に涙を流させる 最後に会ったとき、もっと話がしたいといった もっと、話をしてあげればよかった 悔やまれてなりません 悔やまれてなりません

デーケン先生

10数年前に、福岡でアルフォンス・デーケン先生の講演会に出席しました。先生は開講一番、「私はドイツ人でしたが、今は日本人です。最近、ドイツでは畳の上で死ぬことが流行っています。」とかなり無茶なジョークをお話ししてくださり、会場は微妙な含み笑いに包まれました。 当時、すでに上智大学で教鞭をとり、死生学という聞きなれない学問を講義し、死生学の権威であったデーケン先生らしいお話しです。 講演の後、先生の著書 第三の人生という本に、サインをいただいたことも、先生のドイツ人らしい横顔と共に、妙に鮮明に覚えています。 自分も70歳を超えて、ふとその本が気になり、読んでみましたが、あらためて、老人(あえてそう呼びます)の特性について、精密に、そして愛情を持って述べられている名著だと感じました。  ユーモアについて述べている章では、ユーモアとは、「にもかかわらず笑うことだ」と書かれてあります。どんなに悲惨な状態であっても、にもかかわらず笑う、素敵な言葉です。 自分自身に帰って考えるならば、その頃は表面だけ理解していましたが、ようやく、そんなことが身をもって理解できる年になったんだなあとつくづく思う歳になったことを、どこかおかしくも楽しく感じています。

11月開催のお知らせ、遅くなりました(^_^;)

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  がん哲学外来カフェひた鮎カフェは、 がんサバイバーの方や、ご家族、友人、知人の皆さんのための、サロンです。気さくになんでも話してみて、 どなたでも参加できます。 10名限定、予約は必要です。 ※がんサバイバーの方が優先になります。 日時 第二土曜もしくは第三火曜    14時から2時間 第6回 11月9日(土曜) 場所 黎明館 第7回 12月14日(土曜)場所 黎明館 黎明館 ( れいめいかん )   日田市隈町 2 丁目 2-1 要予約 隈診療所 0973-22-0033   詳細は gantetuhita.blogspot.com

ありがとう、ごめんね

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    15年前くらいに、スケートに行って、足の骨を折った。知り合いの整形外科で手術、ボルトを入れてもらった。診察を休むわけにはいかないので、松葉杖をつきながら、外来と老人ホームや在宅の人の往診などを続けていた。 片足が不自由で、妻やスタッフに迷惑をかけ、気がつくと、思わず、ごめんねとか、すまないねとか、謝りの言葉がしょっちゅう出るようになり.そう言ってるうちに、なんだか自分が迷惑をかけるだけの、情けない存在になるような気がしてなりませんでした。 そんな時、妻が、ありがとうって言ったらいいよと言ってくれました、 ありがとうを言葉にすると、目の前にいる人と、対等になれる。そして、その人のことを身近に感じられる。 すみません、ごめんねは、どうも、目を伏せて、逃げている風情だ。その人の顔をじっとまっすぐ見て言う、ありがとうは直球の気持ちだ。今日もみんなにありがとうを言いたい。