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貸し台所

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  NHKテレビのドキュメント72時間という番組で、中国の貸し台所という番組が放送された。 中郷の江西省に、がん専門病院があり、そこでは、入院患者はどうも家族が食事を手配するというのだ。路地裏の貸し台所は、多くの人でごった返している。患者の家族がそこで、近くの市場で食材を仕込み、火を使い、食事を作り、患者のもとへと運んでいく。 肉団子のスープや、煮込みとうふ、フナの料理などなど。 卵巣がんの娘のために、野菜スープを作る母親は涙を流して娘の話を語る。「生きて欲しい」と 父親を看病するために、仕事を辞め、毎日通う青年。 車椅子のお婆さんは、娘と共に台所に現れ、自らが料理を始めた。聞けば、お婆さんは入退院を繰り返しており、家族は仕事で、看病につけないので、娘がひとり、学校を辞め、付き添っている。しかし、娘には料理が作れないので、お婆さんは、料理を教えながら、自ら料理を作っているわけだ。 お婆さんの後ろでは、娘が涙ぐんでいた。 きっと、日本では、そんな、環境はありえないだろうが、死の淵にある親子というものの強いつながりを、深く感じてしまう番組だった。 生きるということは食べるということ。たくましく、そして、思いやりにあふれた貸し台所、今日も、食事時には、たくさんの人で、ごった返している。

第一回ひた鮎カフェを開催して

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  2024年6月8日、2か月にわたる準備の上で、第一回 ひた鮎カフェは開催されました。 第一部 基調講演には30名、第二部のカフェには10名の参加をいただきました。 基調講演では、フリーランス緩和ケア医の林良彦先生が、「がんにはなったけど幸せだった」と題して、緩和ケア病棟の患者さんのお話しを講演していただきました。臨床宗教士の森先生にも、感想などを頂きました。 第二部は、第一回のがん哲学外来 ひた鮎カフェを開催しました。個々の参加者のお話はできませんが、それぞれご自分ががんサバイバーであったり、ご家族、親友、夫など、さまざまな形で、がんと遭遇し、悩みや苦しみを、自己紹介とともに、お話しいただきました。生活に密着した悩みをそれぞれの言葉で語っていただき、医療だけではわからなかった貴重な経験になりました。 林先生は、その一つ一つを、丁寧に聞き取り、少し質問をしたり、他の人にも振っていただき、あっという間に1時間半が過ぎました。 私もいくつかの発言をしたり、簡単な解説をしたり、慣れない役割に、いっぱいいっぱいでした。 その後、林先生のメールに、皆さんは私(宮崎)にもっとたくさん話を聞いてもらいたかったみたいだよ、という感想を頂いた。聞くという行為の大切さを学びました。 アンケートにも、たくさんの方がこの様な場所の必要性を感じてくれた様だった。整理してご報告します。 結論的には、全く慣れてない開催者、つまり私は、自分の非力と、しっかり時間をかけて、たくさんのお話を聞く大切さを学びました。本当にありがとうございました。 結局、私の医療の原点は、もっともっと患者さんのそばに近寄ることだったのではないかと、今は思っています。 地域と一緒に生きていくためにはどうしたらいいのか、これからも苦しみながら、楽しみながら、模索していくしかないのだと、実感させられた瞬間でした。 先着30名に鮎もなかのサプライズがありました 次回からはないです、すみません(^_^;)

第二~第四回のお知らせ

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ひた鮎カフェ  次回のお知らせ 次回からは 基本的に 第2土曜日 ですが、私の都合で 第3火曜日 になることもあります。 場所は、当分、 隈 診療所から近いところにある 黎明館 (れいめいかん)になります、 車でおいでの人は、土曜日は基本的にお昼までなので、午後 12 時半以降でしたら、上記の地図の1番から12までに順番に止めてください。黎明館裏の駐車場も使えます。空いていれば 火曜日は1− 5 番までで、足りない場合は、隈診療所受付でお尋ねください。 変更になることがあります。カフェのブログをご覧になるか、お電話しておいでください。 おいでになる際は、 必ず予約をお願いします。隈診療所 22−0033  梶原まで 第2回  7 月 23 日(火曜) 場所 黎明館 第3回  8 月 10 日(土曜) 場所 黎明館 第4回  9 月 14 日(土曜) 場所 黎明館 詳細はカフェブログをご覧ください 言葉の処方箋 「人生茨の道、されど宴会」 樋野興雄  

日田医師会の駐車場の案内 6月8日

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 済生会病院の信号(医療センター入口)から進入するか、もう一つ向こうの曲がり角(工事中でわかりにくいですが、検診センター入口の看板があります)から、曲がると医師会の裏に出ます、土曜日の午後しか使えません。 オレンジの場所においてください。 バスは日田駅前から小鹿田線に乗車