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最後の一葉

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オーヘンリーは、早くから日本に紹介されたアメリカの短編小説の名手で、 1862年にアメリカのノースカロライナ州で生まれ、父親は医師でしたが、発明好きの風変わりな人で、彼にあまりちゃんとした教育を受けさせず、彼も叔母さんや叔父さんの家を転々として、さまざまな職業を経験しました。 その後、銀行の出納係を4年ほど勤め、退職しましたが、その後に横領の罪で、告訴されました・しかし出頭直前に、ニューオリンズに逃亡し、3年間の放浪の旅を始めました。 その後逮捕され、4年間の刑務所生活をしましたが、模範囚で、医師の助手などを勤め、刑務所内で初期の作品を書き始めました。豊富な人生経験、職業経験は彼の創作活動に強い影響を与え、1910年に49歳でなくなるまで、およそ270の短編を書きました。 アメリカらしいユーモア、ヒューマニズム、巧みなストーリー展開、意外な結末は、以後のアメリカの小説や映画などに大きな影響を及ぼしたことでしょう。 代表作には「最後の一葉」「賢者の贈り物」「お巡りと賛美歌」などがありますが、中でも「最後の一葉」 は感動的なラストで、みなさんもどこかで呼んだことがあるかもしれません。 女の子が、肺炎にかかり、自分の部屋で寝ており、窓の外の壁にあ木の葉を見つめている。あの最後の木の葉が落ちたら、私も死ぬんだろうなと言っている。しかし、最後の一葉は風に吹かれても雨に濡れても、落ちることはありません。なぜなら、それは年老いた画家が、書いた絵だったのです。女の子は、もう一度頑張れる勇気を得たのでした。その人の思いはだれかの「生きる力」になることがあるというストーリーです。 生きる力ってなんでしょう。私の患者さんで100歳のお婆さんがいました。いつもこたつに座っていましたが、シャキッとしていて、私が往診に来ると、コタツの中から、暖めておいた座布団を出すという気遣いを見せてくれました。そのお婆さんを懸命に介護しているのは80歳の娘さんでした。 ある時、娘さんが脳卒中になり、入院。おばあちゃんには、用事があって出かけたという話になっていたそうでしたが、おばあちゃんはみるみる痩せていき、ほどなくあの世に旅立ちました。介護する側とされる側は、強い絆で結ばれていたのでしよう。 なんとも言えない別れになった事は残念でしたが、きっとどこかで、再会して楽しいお話をしたことと思います。