朝のルーティン

朝の気配がする。 夜明け前に一度目が覚めた。 犬がベッドから降り立ち、目を瞑ってソファーで横になっている私に近寄る。 何も言わず見上げている視線をふと感じ頬が緩む。 頭の中をふわふわと白い雲が漂い、何か考えてるような、考えていないような時間が流れる。 頭の片隅で、今日の予定や、しなければいけないリストが、ざわめき始める。 時間が形になり始め、まぶたの裏で、チクタクと音を刻み始める。 いつもと変わらない1日の始まり、毎日のルーティン。 この一日の喜びを感じ、昨日の一日に感謝する。たとえ明日が、とんでもない一日でも さぁ、犬の散歩、私の散歩に行かなきゃ。